研究科案内:開講科目一覧
国際仏教学大学院大学
奨学制度 国際交流 共同研究
研究科案内
研究科の特色 教育・研究環境 教員一覧 開講科目一覧
開講科目一覧
バックナンバー
平成17年度

●専門科目
01外国語仏教学論著講読:4単位 今西 順吉 教授
授業題目: E.Frauwallner:“Abhidharma-Studien”
   フラウワルナーの研究を中心に、欧米におけるアビダルマ研究を、日本のアビダルマ研究と比較しながら、考察する。
テキスト:Erich Frauwallner:“Abhidharma-Studien”, WZKSO Band 7-8(1963-1964) und 15-17(1971-1973). English translation: Studies in Abhidharma Literature and the Origins of Buddhist Philosophical Systems, tr.by Sophie F. Kidd, State University of New York Press, 1995.
評価方法:各学期に平常点によって評価

02外国語仏教学論著講読:4単位 落合 俊典 教授
授業題目:「湯用彤著『漢魏両晋南北朝仏教史』第19章講読」
   近代中国仏教史学の泰斗湯用彤の『漢魏両晋南北朝仏教史』を取り上げる。中国仏教がどのようにして成立したか、初期中国仏教の諸相を豊富な資料に基づいて解析する湯氏の明快な文章を読んでいく。講読にあたっては直接原文を調べることが望ましい。
テキスト:湯用彤著『漢魏両晋南北朝仏教史』
評価方法:レポートに平常点を加味して通年評価

03 外国語仏教学論著講読:4単位 津田 眞一 教授
授業題目:Jacqueline. I. Stone: Original Enlightenment and the Transformation of Medieval Japanese Buddhism, University of Hawai‘i Press講読・続講
   本書は日本仏教思想の根底をなしている本覚思想の外部からの理解の試みとしては蓋し傑出したものであり、またその術語に対する英訳語の適切、英文それ自体の美しさという点でこの種のテキストとしては最良のものと考えられるため年来講読してきたが、その叙述が進んでいよいよ本学思想それ自体の核心に近づいてきたため、本年度も昨年につづいてそれを講読する。
評価方法:平常点にて評価

04外国語仏教学論著講読:4単位 Hubert Durt 教授
授業題目:古代仏教文化の研究
  上座部仏教の十パーラミと大乗仏教の六或いは十波羅蜜多(度)とは異なるものです。「出家度」、「実語度」、「堅固度」、「慈度」、「捨度」の特徴について考察します。
評価方法:各学期にレポートを提出すること

05 外国語仏教学論著講読:4単位 デレアヌ フロリン 教授
授業題目:授業題目:インド仏教に関する英文論著
   平川彰著『インド仏教史』のPaul Groner による英訳を購読する。本書は、インド仏教の歴史と教理を理解するための最も勝れた研究書の一つで、日本国内のみならず、海外でも非常に高い評価を受けている。仏教学の根本的な英語の語彙や表現法に注意しながら、インド仏教の基礎研究をも目指す。
テキスト、参考文献:Hirakawa Akira,A History of Indian Buddhism, Paul Groner, tr. and ed, Delhi:Motial Banarsidass Publishers,1993.
評価方法:原則として、平常点にて評価

06 外国語仏教学論著講読:4単位 原    實 教授
授業題目:古代インドの女性観
   仏教思想の背景をなしている古代インドの女性観を、マハーバーラタ、ラーマーヤナの原典講読を通して検討する。
評価方法:平常点にて評価

07 外国語仏教学論著講読(日本語初歩) 杉本 ろここ 講師
   外国人留学生のための基礎固めのクラス。受講する学生のレベルによって教材を選定し、日本語能力試験合格を目標とする。
評価方法:各学期末に筆記試験を実施

08 外国語仏教学論著講読(日本語) 杉本 ろここ 講師
   基礎を終了した外国人留学生のためのクラス。論理的な文章の展開方法を学び、それを意識して文章の構成が考えられるようになることを目標とする。受講する学生のレベルによって教材を選定する。
評価方法:各学期末に筆記試験を実施

09 論文指導:4単位 今西 順吉 教授

10 論文指導:4単位 落合 俊典 教授

11 論文指導:4単位 木村 清孝 教授

12 論文指導:4単位 津田 眞一 教授

13 論文指導:4単位 Hubert Durt 教授

14 論文指導:4単位 デレアヌ フロリン 教授

15 論文指導:4単位 原    實 教授

16 仏教文献学方法論:4単位 木村 清孝 教授
   文献学の基礎は、厳密な文献批判のもとにテキストを確定し、それを正しく読み解いていくことである。本講では、そのための基本的な手法について解説したあと、受講者の専門分野に即して仏教文献を選定し、それを具体的に取り扱う中で、方法論を身につけてもらえるよう、授業を進めたい。
テキスト・参考文献:授業時に随時指示・配布
評価方法:各学期にレポートを提出すること

17 仏教文献学方法論:4単位 原    實 教授
   概して文献学はKritikとHermeneutik、即ち文献批判と文献解釈の二つよりなると言われている。前者は写本、碑文等をもとにしてそれらの最も原初の在り方を正確に復元するを旨となし、後者は前者の成果を他の文献その他と比較しながら、それを文化史の中に正しく位置づけるのを目標としている。仏教文献ではそれがどのようになっているかを、「仏教説話」に徴して考察する。
評価方法:平常点にて評価

18 仏教文化学方法論:4単位 赤尾 栄慶 講師
                                        (京都国立博物館文化資料課保存修理指導室長)
授業題目 古写経の書誌学的研究
   仏教東漸は、経典伝播の歴史でもあります。印刷技術が発明され普及する以前は、経典を手で書き写すという行為のくり返しが経典を広め、増やす唯一の手段でした。 この講義では、中国・朝鮮・日本という漢字文化圏で書写された古写経の地域や時代ごとの変遷を概観しながら、「古写経史」の全貌に迫ろうと試みるものです。
参考文献:
・特別展覧会目録『守屋コレクション寄贈50周年記念 古写経―聖なる文字の世界―』
  京都国立博物館 2004年10月
・頼富本宏・赤尾栄慶『写経の鑑賞基礎知識』至文堂 1994年10月
評価方法:レポート
【集中講義/夏学期 7月19日、20日 9月12日、13日
                      冬学期 12月19日~22日】

19 南・東南アジア仏教文献学研究:4単位 Hubert Durt 教授
授業題目:仏伝の研究
   516年に、宝唱が編纂した『経律異相』は初期中国仏教の代表的な漢訳されたテキストを集めた“アソトロジー”(撰集)です。『経律異相』の構成について考察します。
評価方法:各学期にレポートを提出すること

20 南・東南アジア仏教文献学演習:4単位 Hubert Durt 教授
授業題目:AVADĀNA文献入門
   捨身(ātma-parityāga)を中心として、インド経典と漢訳経典の比較研究の練習。
評価方法:各学期にレポートを提出すること

21 南・東南アジア仏教文献学演習:4単位 原    實 教授
授業題目:梵語仏典演習
   AśvaghosaのBuddhacaritaを学生と共に読んで行く。
評価方法:平常点にて評価

22 内陸アジア仏教文献学研究:4単位 今西 順吉 教授
授業題目: dharmaの研究
   仏教の重要な用語であるdharmaという語はインド思想史に起源をもっており、インド思想と仏教とにおいてdharmaにどのような意味の相違があるか、仏教の用法の特殊性とは何かが問題になる。また、dharmaは漢訳で「法」と訳されるが、「法」と漢訳されたのは必ずしもdharmaのみではない。そこで仏教におけるdharmaの多岐にわたる用法とともに、漢訳語の「法」の原語とその意味をめぐって、仏教思想史の展開に即して考察したい。
テキスト・参考文献: 授業においてその都度配布する。
評価方法:冬学期のレポートと平常点によって評価

23 内陸アジア仏教文献学演習:4単位 今西 順吉 教授
授業題目:『倶舎論』「随眠品」の研究(続)
   心は仏教のみならずインド思想の中心的主題であり、ここでは『倶舎論』の「随眠品」にもとづいて心の基本問題を検討するとともに、世親の思索を掘り下げて解明するために、梵文原典の読解を中心にして進めるが、漢訳『倶舎論』、『倶舎釈論』、諸注釈書、チベット語訳なども参照して比較検討する。また阿含、阿毘達磨の関係資料についても詳しく検討する。
テキスト・参考文献:Abhidharmakośabhāsya with Yaśomitra’s Vyākhyā. 佐伯旭雅編『冠導倶舎論』、真諦訳『倶舎釈論』、北京版、諸注釈書。
評価方法:各学期に平常点にて評価する

24 内陸アジア仏教文献学演習:4単位 津田 眞一 教授
授業題目:Jñānālokālamkāra(『智光明莊嚴経』)チベット訳の研究
   このテキストは近年ポタラ宮殿(ラサ)で発見された梵文写本をチベット訳及び漢訳と対照し校訂したものであるが(大正大学出版会、2004年)、このテキストのようにその写本が一本しかないとき、その校訂作業にとってはことにチベット訳の有つ意味が大きくなる。では、現にこのテキストのチベット訳はその梵文写本の示す形態をどの様に制約しているのか、その実地を検証し、その過程を通じてチベット語文献を読解する能力の向上をはかる。
評価方法:平常点にて評価

25 東アジア仏教文献学研究:4単位 落合 俊典 教授
授業題目:敦煌秘笈の研究
   現在日本の某研究機関が保有している、李盛鐸旧蔵の敦煌写本を中心とした敦煌秘笈は優に七百点を上回る一大コレクションである。かつて羽田亨博士が調査し、『敦煌秘笈目録』を残した。この研究ノートを手がかりにして、膨大なコレクションの形成に至る歴史的経緯を考証し、さらに李盛鐸旧蔵敦煌写本の真偽問題について論じる。
テキスト:適宜コピーを配布する。
評価方法:レポートに平常点を加味して通年評価

26 東アジア仏教文献学研究:4単位 木村 清孝 教授
授業題目:『起信論』解釈の研究
   『起信論』は、東アジア仏教の形成と展開にもっとも大きな影響を与えた仏典の一つである。本講では、宋代の長水子璿の『起信論疏筆削記』の講読を軸に、東アジアにおける起信論思想の受容の特徴、およびその歴史的・風土的変化を探る。
テキスト・参考文献:最初の授業時に指示する。
評価方法:平常点にて評価

27 東アジア仏教文献学演習:4単位 落合 俊典 教授
授業題目:「日本古写経の系譜論的研究」
   奈良写経の転写本と想定される平安写経(金剛寺一切経・七寺一切経)の研究は近年進んできた。『観無量寿経』・『金剛般若経』・『大智度論』等の代表的な経論を取り上げ、敦煌本や高麗版・宋版の刊本一切経と比較しつつ、その系譜論的研究を行う。
テキスト:金剛寺蔵『観無量寿経』・七寺蔵『大智度論』
評価方法:レポートに平常点を加味して通年評価


28 東アジア仏教文献学演習:4単位 木村 清孝 教授
授業題目:禅文献講読
   東アジアの仏教は、禅思想を抜きにしては語れない。本演習では、とくに大きな影響力をもったと思われる禅文献を採り上げて講読していく。本年度は、永嘉玄覚の『禅宗永嘉集』を読む。
テキスト・参考文献:最初の授業時に指示する。
評価方法:平常点にて評価

29 東アジア仏教文献学演習:2単位 方 廣錩 客員教授
(上海師範大学教授)
授業題目:敦煌遺書の研究と読解演習
   敦煌遺書の発見は世界敦煌学の誕生を促成したといえます。敦煌遺書は伝統的な書籍と異なり、顕著な特徴をもっています。敦煌遺書を有効に利用するために、その性質と特徴を把握しなければなりません。この講義では敦煌遺書の性質と特徴の説明を中心として、正確に仏教文献を読解できるようにします。

講義計画:
1. 敦煌の歴史、地理の特徴と敦煌仏教。
2. 敦煌遺書の蔵入れ。発見と流失。
3. 敦煌遺書の現状と書目。
4. 敦煌遺書から見た写本形態学。
5. 敦煌仏教文献概要。
6. 敦煌遺書中の仏教経典。
7. 敦煌遺書と敦煌大蔵経。
8. 敦煌遺書の未入蔵の仏教文献。
9. 敦煌遺書内の疑偽経。
10.敦煌遺書の読解練習。
評価方法:レポートによる評価
【冬学期(12月~2月)】

30 汎アジア仏教文化学研究:4単位  デレアヌ フロリン 教授
授業題目:インド仏教に於ける禅定思想史
   初期仏教の禅定思想体系の成立を考察する。主として、静慮(jhāna/dhyāna) の構造と展開や止 (samatha/śamatha) と観 (vipassanā/vipaśyanā) との関係等を検討したいと思う。今までの主な研究を紹介しながら、関連の原典を講読する。講読に使用する言語は、パーリ語、サンスクリット語、漢文等である。
テキスト・参考文献:授業時に随時配布
評価方法:原則として、平常点にて評価

32 近現代仏教研究【仏教学と生命倫理】:2単位
脳死と臓器移植をはじめとする生命倫理の問題をめぐって、専任教員全員と非常勤講師によって仏教学の立場を中心とする種々の角度から考察する。
評価方法:レポートにて評価

                                                                                                               代表者 今西 順吉 教授
担当教員:
今西   順吉 教授、    落合 俊典 教授
木村   清孝 教授、    津田   眞一 教授
Hubert Durt 教授、   デレアヌ フロリン 教授
原           實 教授
高橋   尚夫 講師    (大正大学教授  5月25日担当)
竹村   牧男 講師    (東洋大学教授  6月22日担当)
茂木   秀淳 講師    (信州大学教授  6月29日担当)

33 近現代仏教研究(仏教学と環境問題):2単位
環境問題及び自然観の問題をめぐって、専任教員全員と非常勤講師によって仏教学の立場を中心とする種々の角度から考察する。
評価方法:レポートにて評価
                                                                                                               代表者 原   實 教授
担当教員:
今西   順吉 教授、    落合   俊典 教授
木村   清孝 教授、    津田   眞一 教授
Hubert Durt 教授、   デレアヌ フロリン 教授
原           實 教授
本庄   良文 講師   (元神戸女子大学教授 10月19日担当)
小林   正美 講師   (早稲田大学教授 11月 2日担当)
宮治       昭 講師   (名古屋大学教授 11月 9日担当)

34 民俗学:4単位 宮家 準 講師(慶應義塾大学名誉教授)
授業題目: 日本の民俗宗教
   日本人が生活の中から育んできた人生儀礼、年中行事、俗信、説話、霊地などからなる民俗宗教を概説する。そのうえで日本に伝来した仏教がどのような形で民俗宗教と習合して定着したかについて歴史的に跡づけることにしたい。
テキスト:宮家 準『日本の民俗宗教』講談社学術文庫
                宮家 準『日本宗教と修験道』春秋社
評価方法: レポート提出


バックナンバー
【研究科案内】研究科の特色教育・研究環境教員一覧開講科目一覧
国際仏教学大学院大学  admin@icabs.ac.jp