国際仏教学大学院大学
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    平成21年度 公開シンポジウム発表要旨


杉本 一樹(正倉院事務所長) 


正倉院事務所による聖語蔵経巻デジタル化事業について 


 聖語蔵経巻は、東大寺尊勝院に伝来した経巻である。明治時代、東大寺から帝室に献納され、以後、正倉院宝物と同じく宮内省帝室博物館が管理することとなった。現在は、その体制を受け継いで、宮内庁正倉院事務所が管理の任に当たっている。今回の報告では、聖語蔵経巻の成立と現在に至る沿革について概略を説明し、後半では、近年取り組んでいるデジタル出版事業について、準備から撮影にいたる実施過程のあらましを紹介するとともに、その意義や今後の展望についてもふれてみたい。
  
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